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所蔵作品紹介その2
 
 
古墳

漆の艶はとても美しく、その艶だけで人々の心は魅了されてしまいます。
漆が本来持っている美しさに頼るのではなく、むしろ、それを否定して漆の様々な可能性を追究しようと模索していた頃に、この作品は生まれました。
漆の艶をあえて用いず、錆絵という技法によって素朴で味わいのある画面に仕上げています。
錆絵とは、漆に砥粉を混ぜた錆漆に、水分を適度に加えて柔らかくし、筆につけて塗り描いたものです。
砥粉を加えることによって、漆の肉づきが厚くなり、筆の勢いや筆後が現れやすくなります。

 
円の中の松
円の中の松 丸盆の中は、小さな宇宙のように天の川がうねり、松の木は星くずが集まったようにキラキラと輝いています。
この星雲のごとく美しい表現は、蒔絵という技法です。
蒔絵とは文様としたい部分に漆を塗り、その漆が乾かないうちに、金銀の細かい粉を蒔きつけて文様を表現するもので、日本で独自に発達した加飾技法です。
 
古墳松韻
古墳松韻
高橋独特のノスタルジックな古墳のイメージを、三日月に山水という古典的なモチーフに重ねあわせた作品です。古墳の中に眠っている古の宝が、堆朱と螺鈿によって表されています。堆朱とは、漆、特に朱漆を何層にも塗り重ねて、文様を彫ったものです。異なった色の漆を塗り重ねる場合は、彫る深さによって違った色があらわれてきます。この作品では、朱漆の層を斜めにスライスし、さらに三角形に切りとってはめ込んでいます。また、堆朱の隣で白く輝くのは貝を加工したものです。
これは螺鈿と呼ばれ、鮑貝や夜光貝の内側の光沢のある面を平らに磨きはめ込んだものです。
 
 
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